長女・ふたたびバリ島へ

第2章

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五十路男物語
第2章 バリ島移住奮闘編
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少し話しは脱線しますが

綾は「名探偵コナン」の映画が好きで、アマプラで殆ど全ての作品を一緒に観ました。

個人的には「ベイカー街の亡霊」が一番です。
「瞳の中の暗殺者」「迷宮の十字路」も名作ですよね。

そんなわけで、暇さえあればコナンの映画ばかり何度も見ていた綾です。

ていうか。
コナンじゃなくて

字幕で外国映画観ろ!
(前話「外国語を身につけるのは大変だ」参照)

そういえば、綾は「スクイーズ」なるポリウレタン(?)の玩具をめちゃくちゃご執心で収集していました。いままだ売ってるのかしら?

三度目の一時帰国

半年の海外別居を経た一時帰国も三度目にもなると、「感動の再会!」なんていうものはもうありません・笑

なち
「おーお帰り、お疲れー。」

美雪
「おーお疲れ、ただいまー。」

優太
「ゆうたくん、ドラえもんみたい。」


「空港で回るお寿司たべて帰りたい。」

まぁこんな感じでした。

父との二人暮らしの時には割と自由気ままに過ごさせていましたので、ママが帰ってきて規律正しい暮らしが再開したストレスからか、弟の優太としょっちゅう喧嘩になっていました。

父としては、うーむ…わからんでもないけど難しいなーと考えていました。
美雪とも綾のこれからの方向性を話し合いましたが、

結局は本人の意思次第。

無理に行かせることもしない。
無理に引き留めることもしない。

という結論になり、私の副業が軌道に乗って移住することになるときに一緒に行くでも良いかね。ということに夫婦の間では落ち着いていました。

私は年末も近づいて本業がとても多忙で、かつブログの更新も忙しく過ごしていました。
美雪も料理教室や友人のイベントのお手伝いなどで忙しく過ごし、優太は短期入園したいつもの保育園で脳天気に(笑)、楽しく過ごしていました。

長女・ふたたびバリ島へ

ふたたび家族4人が揃って1週間ほど経ったある日。

「綾ちゃん
バリにまた行きたいんだよね。」

という突然の発言でした。

親としては、
「あやちゃんはバリ行きどうする?」
といった投げかけは敢えてしていませんでした。


「1年日本に戻って住んで、また行ってみたくなった」

1年間母と離れて日本で暮らし、友達とも遊び父との生活にも慣れたうえでの発言でした。

・・・っておい!
キミ英語の勉強全然しとらんやないかい!

と父は思いましたが(笑)

美雪とは
「行きたいと自分から言い出したら行かせよう。」
ということで話しはついていました。

そこからはトントン拍子でした。

親戚へ挨拶をして、小学校では再び休学手続きを行い、仲良しの夏帆ちゃん一家とどんちゃん騒ぎをして私が酔い潰れ、美雪にこっぴどく怒られたり・笑、私のお客様の店で少し贅沢な食事をしたり。

綾はパパとの別れを寂しがるでもなく、出発の日が近づくと普段使いの衣類と本、お気に入りのものをカバンに乱雑に放り込んであっさり準備完了。

特段感傷に浸ることも無く日々は過ぎていき

美雪とも

「お互いにやることを頑張ろう。」
「でも頑張り過ぎないようにしよう。」
「しんどくなったら正直に言おう。」

とあらためて話し。

新千歳空港で家族4人で写真を撮り、4人でしっかりとハグをして出発を見送りました。

自由人との二人暮らしもこうして幕を閉じて、再び孤独に頑張る日々がスタートしました。

僅かな違和感

家族三人を送り出して、一年以上続いた綾とふたりの父子家庭生活も一段落。

色々と大変だった日々を思い出して、やり遂げた達成感に浸りながらワインを開けて

「お疲れさん俺」
「でもまだまだ大変だぞ・・・」

と思いにふけったのでした。

・・・・・

しかしながら。

今回の帰国で美雪と優太が自宅へと戻ってきたときに、ひとつ気がついたことがありました。

美雪の左薬指にあるはずの指輪が在りません。

その場では、理由を聞きませんでした。
いや、聞けませんでした。

結局そのまま美雪と子供達を再びバリへと送り出したのち、変な気を回しても仕方が無い。と、深くは考えないようにしていました。

しかし時間が経つにつれて
小さな違和感は心の奥へ残り続けるのでした。

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