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五十路男物語
第3章 夢の終わりと再構築
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美雪は今東京で幸せに暮らしているようです。
当時の私は怒りも悲しみも強すぎて、相手の景色を見る余裕はありませんでした。
今なら少しだけ思います。
「あの時、美雪には美雪の景色があったんだろうな。」
何が正解だったかは、今でも分かりません。
でも、あの頃の私は自分の景色だけで精一杯でした。今は少しだけ、違う景色も想像できるようになりました。
そんなことを考えていた今朝のことです。
家族の朝食の支度をしていると、秦基博の「ひまわりの約束」がラジオで流れてきました。
綾と父子家庭生活をしていたときに一緒に観たドラえもんの映画の主題歌でした。
突然当時が鮮明に蘇ってきて、涙が止まりませんでした。
もう7年前のことですし、さまざまな葛藤はのりこえたつもりで居ました。
18歳になり、大学生になった綾とは時々LINEでたわいも無いやり取りもします。これだけの時間が経った今ですら、ふたたび心が動いたということは、まだ自分の中に言葉にできない何かが残っているのかもしれません。
もう過去に戻りたいとは思いません。
でも、あの頃の家族を大切に思っていた気持ちは、今でも私の中に残っています。それもまた、今の自分なんだと思います。
あの日々を、ただ辛かっただけの過去として振り返らなくなったこと。それが、この7年間で変わったことなのかもしれません。
あとがきのあとがき
重たーい重たーいお話しに長い間お付き合い頂きまして有難うございました。
当初のプロットでは10話くらいかなーと考えていましたが、気がつけば全17話。
過去の記憶と感情を掘り返し、当時のメッセンジャーを読み返しながら、
「あの頃の自分は何を考えていたんだろう」
と、現在の自分の感情とすり合わせていく。
とーってもとーってもキツい作業でした(笑)
次章では、優太との新しい生活が始まります。
新しい生活と新しい家。
そして、6歳の息子との暮らし。
あの頃の私は、
「ここから新しい人生を始めよう」
そんな気持ちだったように思います。
第4章でも、当時の自分が何を考え、何を選んだのか。私自身の心の中ともしっかり向き合いながら、振り返っていきたいと思います。
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あたらしい暮らし、その先へ
シングルファーザーのススメ?
時間は半年ほど戻ります
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