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五十路男物語
第2章 バリ島移住奮闘編
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今回はちょっと酒屋モード全開です。
ワイン好きの方は「ほー!」
普通のお酒好きの方は「へー?」くらいの軽い気持ちでお読みいただければと思います(笑)
ちなみに、インドネシアはイスラム教徒が大半を占めているため、戒律でアルコールは禁止されているとお思いかと思います。
しかしながら、バリ島ではヒンドゥー教を信仰している人々が多いので、お酒を飲む文化も普通にあります。
スーパーでは普通にビールもワインも販売されています。
バリ島は「神々の島」と言われる部分と、オーストラリアの富裕層が通う「リゾート地」としての一面もあり、筆者が思っていた以上にお酒が充実していたので驚かされましたが、そのあたりも含めて触れていきたいと思います。
酒屋店長の独断と偏見によるバリ島ビールレビュー!
さて、第2章の25話で約1週間ウブドのホストファミリー宅で羽を伸ばしてのんびりと暮らしました。
バリ島は食べ物は安いがお酒はお高いです。
ビールは日本とさほどお値段変わらずですね。
ローカルの商店だと英語力激ヨワな私が行くとボラれるからコンビニで買ってました。
コンビニだとビンタン小瓶で22,000RP、大きなスーパーだと18,000RPくらい。
(当時の感覚だとRPからゼロ二つとって×0.8くらいが大体の日本円価格。)
ホストファミリーの家はウブド北部のローカルゾーンなんで、大きなスーパーは滅茶苦茶遠かったです。ウブドの日中の炎天下の下、ビールを少し安く買うために往復で小一時間余分に歩いたら命にかかわります(笑)

というわけで、酒屋店長が現地で飲んだ独断と偏見のバリ島ビールレビュー!
◇ビンタン 330ml瓶 コンビニで180円くらい。
バリ島ビールのスタンダードで日本でも時々売ってます。
ガス圧やや高めで味はさっぱり目。飲みやすくキレがあります。
バリに来て美味しさ再発見。
◇バリハイ ビンタンと同じくらいのお値段。
味わい軽めで柔らかい。炭酸弱めでまろやか。
◇アンカー ビンタンよりお値段ちょい高め
やや濃いめで味わいしっかりで苦味あり。
後口のビター感は好きだが後口のキレはイマイチ。
◇プロスト ビンタンと同じくらい
味わいはバランス良く果実感あり。炭酸弱めさっぱり目。コンビニで安売りしてるから良く買ってました笑
◇ドラフトラガー 500ml缶で210円くらい
値段が安く、やや軽めのさっぱりした輸入ビール的な味わい。クアーズみたいな印象。
総じて、インドネシアのビールは濃醇ではなく軽快でさっぱりとしていて爽やかな味わい。
日本のエスニック料理店で飲むビンタンはあまり美味しいとは思えませんでしたが、現地で料理と合わせて飲むと凄く美味しいのです。
基本的に、香辛料たっぷりでメチャ辛いインドネシア料理だとマリアージュというよりも口の中を洗い流すサッパリ系がうけるんでしょうね。
ギネスとかも売ってるけど暑くて飲む気がしなかったです。めちゃ高いし、現地の料理に合わないし(笑)
酒屋店長も驚いた!バリ島大型スーパーのワイン事情
バリ島はオージー富裕層の観光客が非常に多かったです。
距離も近くて日本から台湾に行くくらいの感覚なのではないでしょうか。
そんなこともあってか、ワインの需要は結構あるようで、バリ島では昔から有名な100%バリ島産ワインの「ハッテンワイン」というワイナリーもありますし、新しいワイナリーも次々出来てきているようです。
バリ島滞在中に、美雪のスクーターを2人乗りでウブドの大型スーパーにも行ってみました。
海外に限らず、知らない土地で大きなスーパーに買い物に行くと、職業病でついついお酒売り場を品定めに行ってしまうのですが、ウブドの大型スーパー侮るべからず。
雰囲気的には成城石井のワイン売り場くらいの広さがあり、デイリーワインだけではなく、高級ワインのラインナップもなかなかのもの。
ブルゴーニュワインの品揃えが多い!
有名ドメーヌであるジャングリヴォまで普通に並んでる。高いけど。
ボルドーはあんま多くないけどちゃんとおいてある。高いけど。
驚いたのはオーストラリアワインの品揃え。
「うおお、ペンフォールズがフルラインナップやん?」
オーストラリア最大手かつ最高のワイナリーであるペンフォールズの高級ラインナップがズラリと。高いけど。
同社のトップワインであるグランジとかも置いてる。高いけど。
「うおお、ヘンシュケ久しぶりに現物見た!」
日本ではあまり見かけないオーストラリアのトップ蔵元のひとつであるヘンシュケとかも置いてありました。
「シャペルのマグナムボトルあるやん!!」
同じ葡萄品種(シラーズ=シラー)繋がりでオージーの需要があるのか、フランスのポールジャブレのエルミタージュ・ラ・シャベルのマグナムボトル(通常ボトル2本分の大ボトル)なんかも並んでました。
この仕事長くやってますが、シャペルのマグナムボトルなんて初めて見た…。
残念ながら写真は一枚も撮っていない(笑)
…完全に酒屋の世界ですね(笑)
この辺で専門的な話は終わりにしておきます。
品揃えはかなり良き。でもお値段が…
というわけでバリ島スーパー、ワインの品揃えはかなり良いです。
バリ島の高級スーパー全部がそうなのか、この店の担当者が好きなのかは不明ですが、ワインを購入するにあたっての最大の問題点が…。
値段が高い
ワイン好きなら一度は見かけたことがあるであろう銘柄G7(ジーセブン)。
日本なら約600円で買えるG7が、バリでは35万ルピア(日本円で約2,800円)ほど。
正直言って「???」と頭の中で並ぶ価格でした。
後で調べてみてわかったのですが、インドネシアでは自国産業保護のための関税や酒税などの影響もあり、輸入ワインの販売価格は日本での数倍の価格になることもあります。
一方で日本は、輸入商社や小売店の努力もあり、海外ワインを非常に手頃な価格で購入できる国です。酒屋として改めて考えると、日本のワイン売り場は本当に恵まれた環境なんだなと感じました。
まぁバカンスでバリ島に来たオージーの富裕層は気にせず買うんでしょうけど(笑)
帰国直前のサヌールではワイン専門店も見つけました。
残念ながら営業時間外…。
バリ島でワイン生産も!ハッテンワインその他
そういえば、バリの陽子さんと食事した時に「なちさん、ソムリエとして感想聞かせて♪」と出てきたのがバリ島産ワインの老舗ワイナリーであるハッテンワイン。
味わいの正直な感想は…。
正直に言うと「普通」です(笑)
でもこんだけ暑いバリで安定してこれを作ってるのはすごい。
価格は日本円にして2000円前後でしょうか。
ある程度の寒暖差がある地域でワインは作るものだ。という考えがありましたが、これだけ暑い土地で工夫を重ねながらワインを造る人たちもいる。
というのは新鮮な驚きでした。
美雪
「なち君ハッテンワインで働いたら?(笑)」
「ワービザも取れていいと思うんだけど(笑)」
ワービザも取れて一石二鳥。
一瞬だけ本気で考えました。
ただ、一つ大きな問題が。
英語力。
酒屋としての戦闘力は18,000くらいあると思うのですが、英語になると一気に戦闘力5に。
ラディッツに瞬殺された農家のオッサンになります(笑)
私「ワインの説明なら3時間できます。」
面接官「では、英語で自己紹介してください。」
私「…。」
面接は30秒で終わる自信があります(笑)
まとめ
旅先では、その土地のお酒を見るのが私の楽しみです。
その土地でどんなお酒が飲まれているのか。
どんな人が買うのか。
どんな値段なのか。
それを見るだけでも、その地の文化や暮らしが少し見えてきます。
20年以上お酒の仕事に携わっていますが、バリ島ではいままでの先入観とは違った世界が広がっていて、その土地ならではの文化ってとても面白いなと改めて感じさせられたのでした。
それにしても・・・。
酒屋という仕事をしていると、旅先でも真っ先に酒売り場へ向かってしまいます。
完全に職業病ですね・・・。
酒屋の独り言に、最後までお付き合いいただきありがとうございました(笑)
※価格はすべて2018年当時のものです。為替やインドネシア国内の制度変更などにより、現在とは異なっている可能性がありますのでご了承ください。
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