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五十路男物語
第3章 夢の終わりと再構築
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毎日毎日鬱々とした気持ちでいましたが、日々は立ち止まってはくれません。
バリから戻ってきた美雪は、自分の経験をもとにした「自身との対話」をテーマにした、子育てや夫婦関係に悩むママ向けのコミュニティをスタートしていました。
子育てや心の在り方については、綾が産まれてからずっと学び続けていましたし、優太の誕生後は改めてそのすじの専門家の定期講座も受けて認定講師の資格も取っていました。
そこにバリ帰りという経歴や、美雪自身の経験値もあり、小さいながらもコミュニティは順調に推移していました。
美雪の東京研修
ある日、美雪が神妙な面持ちで
「なち君、ちょっと相談があるんだけど…」
話を聞くと、コーチング講座時代の仲間から紹介された、東京での3泊4日の定期セミナーの参加についてでした。
内容としては経営者としてのマーケティングやSNS運用などの露出の仕方を学んで集客力を増やしましょう、そして若い起業家同士のつながりを深めてお互いのビジネスに生かしましょう(要約)といった感じでした。
美雪
「費用が**円くらい掛かるんだけど、私のコミュニティ始めたお金があるから。」
「それを家に入れないのは申し訳ないんだけど、上手くいったらだいぶやりくりも楽になると思うんだ。」
「東京を行き来する交通費とか、滞在費も手持ちでなんとかなるから。」
費用はトータルでバリ島生活の約4か月分。
かなり大きな金額でしたが、美雪自身がコミュニティで得た売上があり、そこから費用を出すという話でした。
東京で半年間、毎月〇日~〇日の3泊4日。
その間2人の子供たちの世話は私がすることになりますが、綾は小学校6年生で夕方まで問題なし。
優太の保育園は仕事のシフトを調整して夕方早い時間にお迎えに行けば問題なしでした。
夫婦関係は表面上は上手くいっていましたが、私の中には相変わらず、どうにもならないモヤモヤが残っていました。
そんな状況が少しでも良い方向に変わればという期待もあり、私は美雪の希望を快く後押ししました。
もちろん、美雪の希望が上手く行ってほしいという気持ちでした。
でも、美雪の仕事が上手く行ったら気持ちにも余裕が出てきて、もっと関係が良くなってくれるかもしれない。
そんな気持ちも少なからずありました。
セミナーの様子
若手起業家のセミナーというと、個人的には胡散臭いイメージがありましたが、私が見た範囲では、内容そのものは一般的なビジネスセミナーに見えました。
美雪も普段とは違った刺激にあふれていて、とても楽しく参加していたようです。
個人的にはこの手の人たちの略語満載の言い回しが苦手…。
まず今日のMTでKPIを確認して、解像度上げながら壁打ちして、次のアクションをコミットしましょう(例文)
・・・なんのこっちゃ???
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~バリ時代からのループから抜け出せない~
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