前の話はこちら
第一章の登場人物はこちら
────────────────
五十路男物語
第1章 食道静脈瘤と人生の転機
────────────────
2回目の救急車の車中。
最初の時は5分そこいらしか乗っていなかったのですが、今回は旭川までなので小一時間。
お腹の中ではドバドバ継続して出血していて頭はぼんやりとしていたのですが、直前に保留していた
仕事の段取りと、嫁になんて話すかなー。とかばっかり考えていた記憶があります。
旭川到着
旭川の大病院に到着して、救急受け入れ場所に寝かされて、改めて採血されたり症状やら持病やら
聞かれたりしました。
看護師さん
「これからもう一度胃カメラで確認します。必要ならそのまま手術になります。」
依然お腹の中ではドバドバと出血しているのですが妙に冷静で、
「すみませんラインで連絡いれていいですか?」
と確認し
妻の理彩には
「食道で大出血していて今救急車で旭川○○病院に搬送されてる。これから手術らしい。詳しくは後で
病院から連絡が行くから。あんま元気じゃ無いけど元気だから心配しないで。」
職場の社長には
「あの後病院でメチャ大出血みつかりまして今救急車で旭川に来てます。手術してもしかしたらちょっと入院になるかも知れません。また連絡します」
などなど、業務連絡のラインを入れながらも、
内心では
いやーなんか大事になってもうて大変だわー。
理彩にこまかい事情説明するの大変だなー。
などと悠長なことを考えて居ました。
そして、主治医の先生が状況を説明してくれて、飲酒の量や生活習慣など質問されました。
食道静脈瘤
しばし質問タイムのあと、すこしだけ沈黙のあとに
先生
「なちさん、いま肝機能のγ-GTPの数値が1800くらいです。間違いなく、アルコール性の肝硬変です。肝硬変の影響で、「食道静脈瘤」という症状になってそれが破裂して大出血しています。」
食道静脈瘤とは?
食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)とは、肝硬変などが原因で肝臓への血流が悪くなり、行き場を失った血液が食道周辺の細い静脈に流れ込み、血管がこぶ状に膨らんだ状態を指します。
出展先:おなかの健康ドットコム
さらに詳しく知りたい方はこちら→日本門脈圧亢進症学会
先生
「静脈瘤は破裂したら出血多量で死ぬこともある症状ですので、なちさんがそうなる前にいまここに来れて良かったです。」
聞けば聞くほどヤバい状況に血の気が引いていく感覚でした。
(物理的にも精神的にも)
「大丈夫ですよ」と先生は言っていましたが、現実的に「死」というワードに触れて不安にまみれたワタシを乗せて手術室の扉が閉まりました。
━━━━━━━━━━━━━━
次の記事
▶ 手術その後
~7時間の大手術のあと、理沙が来た~
【続きを読む】
━━━━━━━━━━━━━━


コメント