命より酒がバレる方が怖かった話

夫婦関係

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五十路男物語
第1章 食道静脈瘤と人生の転機
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場面は手術室に入る前に戻ります。

先生
「この肝機能の数値を見たら相当量のお酒を毎日飲まれていますよね?」

なち
「大体缶チューハイを1日3-4本は・・・。」
「先生、嫁にも状況説明されるかと思いますが、
嫁に飲酒のことは伏せて貰うことって出来ますか?
酒飲んだら離婚って言われているんです・・・。」

先生
「なちさん、医師として隠し事は出来ません。
飲酒の量に関しては症状に対して必然的に付随する部分なので、奥様への説明を避けることは出来ないです。」

なち
「・・・そうですよね。分かりました。宜しくお願いします。」
(オワタ・・・)

このやりとり、当事者として当時はなにも感じませんでしたが、2年経って改めて振り返ると異常です。

2日前からの明らかな出血多量。
人生初の救急搬送。
先生の様子的に穏当な事態ではナイ。

その状況で・・・

嫁に飲酒のことは伏せて下さい。

今読み返すと、この一言が一番異常でした。

ちなみに、理沙を交えた会談では先生が絶妙にボカしてくれましたので、大事には至りませんでした。
先生GJ!!!

どうしてこうなった?

当時の夫婦関係は良いとはいえず、私は妻の反応を必要以上に恐れていました。

怒られたくない。
否定されたくない。
非難されたくない。

そればかり考えていました。

そして、今になって思います。

自分より、相手の反応ばかり気にして生きていました。

あの頃の自分に伝えたいこと

この症状を経験して死にかけた私として皆様に、そしてあの頃の自分に伝えたいことは1つ。

あの時の私は、

「大丈夫。」

を何度も自分に言い聞かせていました。

人間は、自分に都合の悪い現実ほど、「きっと大丈夫」と思いたくなるものなのかもしれません。

もしこの記事を読んで、
「ちょっと自分も似ているかも。」
と思った方がいたら、
どうか私みたいに無理だけはしないでください。

10日振りの我が家

いやー、
やっぱり我が家がいちばんだなぁー。

なんてほのぼのとした話にはならず。
般若の形相の理彩さま・・・。

「ねぇ体に気をつけるって約束したよね?!」
「肝硬変になるってどういうこと?!」
「10日も家の仕事全部わたしに丸投げして!?」
「会社にも迷惑かけて!」
「入院費だって10万近くかかってるよね!?」

なんか色々と激しく怒られましたが
記憶が消滅していてあまり覚えていません。

なち
「仕事10日も休んじゃったわー。」
「明日から頑張って挽回しないとなー。」

理彩
「????」
「頭おかしいんじゃナイの???」
「仕事も1週間くらい休まないとまた入院だよ!!!(怒)」

なち
(・・・ちっ。うるせーな)
「じゃあ社長と相談するわー。」

体調が戻って、これで元通りの生活へ戻れると思い込んでいた私は、約1ヶ月後に再度真っ青になることとなります。

それは改めて別の機会に。

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