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五十路男物語
第1章 食道静脈瘤と人生の転機
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2年前の秋の話です。
わたくし20年以上お酒関係の仕事をしています。
RPGで例えるなら、
酒屋店長 Lv.89
くらいの感覚でしょうか。
日本酒、ワイン、焼酎、ウイスキーなどなど、毎日お酒に囲まれて仕事をしております。
しかし、その頃の私は、自宅ではお酒を飲めない人でした。
お酒に酔っての失敗が続いたため、妻の理彩から自宅での飲酒を制限されていたワタシ。
でもストレスフルで酒に逃げたい状況が続いていたわけです。
(このあたりの事情も後日書きます)
家族が寝入ってから隠れてスト○ングゼロを2-3本流し込んで寝るのが毎日の日課でした。
その日もなんだか理彩とつまらないことで衝突して、イライラしてその日も缶チューハイ3本流し込み
むりやり眠りにつきました。
最初の異変
深夜にずっしりと重い腹痛があり、胃も気持ち悪くて、目が覚めてトイレに行くとビシャッと下痢のような便が大量に出ました。
トイレットペーパーでお尻を拭くとべったりと黒くてドロリとした便。
サラサラ感は皆無。
ノリの佃煮のようにヌメッとしていて、色はやや緑がかった真っ黒。
臭いも普通の便とはまったく違いました。
生臭く、岩海苔が腐ったような悪臭。
「あ、これは何かおかしい。」
ここで少しだけ、実際にどちらも経験した私の感覚を補足します。
【黒い便(タール便)】
深い真っ黒で、やや緑や紫がかったような色合いです。茶色っぽさはありません。
「便」というより、黒く変化した血液が混ざっているような印象でした。
【黒色便(鉄剤・赤ワインなど)】
通常の便より黒くなりますが、茶色っぽさは残っています。
タール便のような真っ黒さや独特の粘り、悪臭はありませんでした。

※こちらは参考画像となります。
※色の感じ方には個人差があります。ここでは私自身が見た印象を記載しています。
スマホで「黒い便 異常?」などと検索すると
黒い便(タール便)は、胃や十二指腸などの上部消化管で出血が起きているサインです。血液が胃酸と混ざり酸化することで黒く変化します。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなどが疑われるため、早急に消化器内科を受診してください。
⚠️ 今すぐ救急受診を検討すべき症状
以下のような症状を伴う場合は、緊急事態です。すぐに救急車を呼ぶか、救急医療機関を受診してください。
・吐血(血を吐いた)
・立ちくらみ
・めまい
・失神
・激しい腹痛
・動悸や息切れ
・強い倦怠感
立ちくらみやめまい → 無くは無いな。
激しい腹痛 → ある。
動悸や息切れ → 今のところないな。
倦怠感 → 無くはないが・・・倦怠感はいつもあるしな。
まぁ朝になったら多分良くなるだろう。
と、布団に戻り寝ましたが、2時間後に再び腹痛で目覚めます。
そして先ほどと同じく真っ黒くドロドロの便。
赤ワイン飲みすぎた時も便黒くなるしな。
・・・たぶん、そんなところだろ。
自分に言い聞かせるようにその日は寝ました。
思えば、あれは自己暗示だったのかも知れません。
翌朝の経過(判断ミス①)
朝になりましたが、腹部の鈍痛は消えずになんだか頭もふらふらしながら、トイレに行くとやはりタール便。
食欲も出ないので朝食も食べずに
「大丈夫、大丈夫」と
自分に言い聞かせ仕事に向かいました。
職場で数回トイレに行きましたがタール便は変わらず。
流した後の便器内に煮こごりのように残る黒い塊。
ムリにでもご飯食べねばと菓子パンを食べると、気持ち悪くなって嘔吐してしまいましたが…
「黒褐色の胃液」
こ れ は た だ 事 で は な い ・・・。
とはいえ、ここからの大事に対して割と楽観的に考えていた自分もいたわけで、当時の自分をぶん殴りたい気持ちです。
帰宅後、理彩に不調を伝えて食事は取らずにリビングに布団を敷いて寝ました。
翌日外せない仕事があったので、それ終わったら早退してかかり付けの病院で診て貰おう。
くらいのつもりでした。
理彩は「御飯食べないと体力落ちるよ!」と言っていたものの、
わたし「胃カメラ入れるだろうから食事はNGなんよー。」
などと、わりと軽く考えていたように思います。
2日目の経過(判断ミス②)
腹部の鈍痛に加えてなんかフラフラしてますが、そろそろ落ち着いて便の色が戻らないかなーと期待したものの、翌朝も相変わらずタール便が出続けていて、
「やれやれ、やっぱ病院いかないとダメかー」
とゆるーく仕事に行き、同僚に事情を話して早退して、かかり付けの病院へ診て貰いに行きました。
この時点で最初の出血から既に1日半経過。
勿論、その時の私は知る由もありません。
深くは考えずに病院に向かった私は、この後人生で初めて救急車に乗ることになります。
これはあくまで私自身が2度経験した時の話です。
お尻を拭いた紙についた便がサラッとしておらず、海苔の佃煮のようにヌメッとしていた時は、
どちらも消化管からの出血でした。
「ちょっと変だな」と感じたら、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
何とか死なずに済んだいまだから言えることですが、あの時、私は必死に「黒い便」「タール便」と検索しました。でも出てくるのは病院や医療機関の説明ばかり。
「実際はどんな色なのか」
「どんな臭いなのか」
「どんな状態だったのか」
そんな体験談は、ほとんど見つけることができませんでした。
だからこのブログでは、当時の私が知りたかったこと。
すなわち同じような症状の方の判断の手助けになるよう、できるだけ具体的に残そうと思います。
もし、あの日の私がこの記事を読んでいたら。
病院に駆け込むまでの時間は、もっと短かったのかもしれません。
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~人生初の救急車に乗った日~
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